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鍵を落とした。
思えばどこかで金属がコンクリートに弾かれた音がした。
ずっと前のことだ。
どこで落とした。
あれがないと帰れない。
あれがないと宝箱も開けられない。
あれがないと、僕は進めない。
探した。
顔も手も汚れた。
膝を抱えて地を見る。
空を見る。
穏やかな心は、壊れた環境の前触れなのかもしれない。
いや、もう壊れていたんだ。
一周して頭がおかしくなったんだ。
「純粋でいることの代償は、つまり居場所が無いってことだ」
感銘を受けた詩がずっとリフレインする。
僕にはどれだけの純粋さが残っているだろう。
ゴミ屑な僕を否定するべからず。
頭の悪い僕を否定するべからず。
鍵なんてもう無かったんだ。
帰れない。
進むしか道はないのだ。
前方を否定するべからず。
現在地を否定するべからず。
ほら、進みなよ。
それが君の道だ。
散らばった鍵の欠片で、キラキラと道が光る。
暗闇の夜にまばゆく光る鍵の破片は、悲しいほど美しかった。

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